邑久町漁協職員ブログ

岡山県瀬戸内市邑久町虫明にある邑久町漁協のブログです。

6/22 盤通し&アマモ種取

6月22日(土)にアマモ場造成活動を行いました。

この活動は平成25年から、おかやまコープ組合員の方たちと協力して取り組んでいるものです。

今回はアマモの種を取る活動と同時に漁業体験も行いました。

 

はじめに漁業体験の盤通しからスタートです。

盤通しとは、かき養殖でもっとも重要なかき種を取るために使う採苗器を作ることを言います。

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 採苗器は、針金にホタテの殻と短く切ったパイプを交互に通して作っていきます。 

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 簡単な作業に見えますが、実は針金に通す殻の枚数は決まっているので、想像よりも大変です。

 コープの組合員さんも漁業職員も、皆真剣な表情で進めていきます。

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 軍手が少々大きいことが気になりますが、完成です。

一仕事終えて誇らしげな顔ですね。

この採苗器を夏にかきの幼生が集まっている海域に投入すると、かきの幼生がホタテの殻にびっしりとくっつき、種抜となります。

 

漁業体験を終えると、いよいよアマモの種取りに出発です。

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船で沖へ出て、かき筏に流れ着いているアマモを回収します。

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 回収したアマモは布袋へ入れ、秋までかき筏に吊るしておきます。

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 このように吊るしておくと、だんだんを葉が腐り、種が取りやすくなります。

秋には今日取ったアマモから種を採取して種まきする予定です。

 

全ての活動を終えるとお昼になっていました。

皆さんお楽しみの、昼食のお時間です。

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 今回は、かき殻をまいた田んぼで作られた里海米をおにぎりにしました。

紙コップを使うと手を汚すことなくおにぎりが作れます。

まず、紙コップに塩をふり、ご飯と入れて具を載せ、その上に再度ごはんを入れます。

そして紙コップをラップで蓋をして、シャカシャカと振ってみると……。

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 ご覧の通り、おにぎりの完成です。

おにぎりの具には邑久町漁協女性部手作りのかきの佃煮を入れました。

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みなさん和気あいあいとしつつも、顔は大真面目です。

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おいしい里海米をおなか一杯いただきました。
本日はみなさんごくろうさまでした。

 

参事

6/10 裳掛小学校かき種付け体験

6月10日(月)に、裳掛小学校の5・6年生が体験学習にいらっしゃいました。

今回は牡蠣の種付けを行いました。

牡蠣の種付けとは、かきの幼生(稚貝)が付着したホタテの貝殻を4mほどのロープに挟み込んでいく作業の事です。

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(左がかきの幼生が付着する前のホタテ。右がかきの幼生が付着したホタテ)

 

まず、生徒さんたちにはあけぼの会館にて、岡山かきの養殖工程をDVDでみてもらいました。

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DVD鑑賞後の質疑応答では鋭い質問がいくつも飛び出しました。

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特に「牡蠣は何個ぐらい作られているのか」という質問には、回答者の組合長も参事もタジタジ……。

おおまかに計算してみると、なんと400万個以上という答えになりました。

 

質疑応答が終わるといよいよかきの種付け開始です。

作業は漁協の市場で行いました。

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 説明が終わると四グループに分かれて作業スタートです。

一人一本ロープを持つと、ロープのよじれを戻して輪を作り、そこにホタテを挟んでいきます。

目標は一人五本!

講師として漁師の皆さんや漁協職員も参加しました。

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ロープ一本に対して、15~20個のホタテ貝を挟んでいきます。

しっかり指をさして個数を数えている生徒さんもいました。

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すぐにコツを掴んでどんどんホタテを挟んでいく姿がとても印象的でした。

あまりの手際の良さに、漁師さんたちも「うちでバイトせんか?」とスカウトしはじめる場面も。

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約一時間半ほどで種付け作業が終わりました。

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長時間の作業、お疲れさまでした。

 

生徒さんが種付けしたかきは、職員と漁師さんで、学習用筏にしっかり吊り下げました。

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今年のかきはどれぐらい大きくなるでしょうか。

今から収穫時期が楽しみでなりません。

 

HP担当

ブログ開設しました


牡蠣の操業シーズンも終わり、種付けの準備や筏の修繕に追われる季節になりました。

このたび、邑久町漁協の新たな試みとして、ブログを開設いたしました。

牡蠣の操業情報だけでなく、地域社会との関わり、漁協の日常業務、新人職員による気付きなどを発信していくつもりです。

拙い文章ではございますが、温かく見守っていただければ幸いです。

 

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 (写真:今シーズンの蒸し牡蠣)

 

 

邑久町漁業協同組合HP担当