前回の7月9日のヨシエビ放流に続き、今回は9月20日に行ったオコゼ放流の報告です。
今回のオコゼの稚魚の育成場は瀬戸内市牛窓町鹿忍、西脇海水浴場の隣にある水産研究所。
お天気も良く、絶好の放流日和となりました。
さあ、研究所の生産棟に突撃取材スタートです!
秘密の水槽を覗いてみると……。
そこには大量のオコゼの稚魚が!
水槽から稚魚を掬い上げ、ビニール袋へと移ってもらいます。
稚魚を育成してくださった水産研究所の職員さんたちがお別れのエアーを注入。
放流までの間、オコゼさんたちは酸素たっぷりの袋の中で待機してもらいます。
合計8袋を漁協の軽トラに積み込んで虫明に戻ります。
漁協に戻ると、袋を船に移して放流場所へ出発!
今回は居合わせた笑顔の素敵な漁師さんたちが、オコゼさんたちの新たな旅立ちを見送ってくれました。
この日は8袋のオコゼを三カ所に放流します。
こちらが目的地の一つである木島です。
上の写真の通り、木島の岸周辺は岩場が多く存在します。
岩場周辺はオコゼの稚魚にとっては隠れ場所が多く、安全に成長しやすいため、放流地点として非常に適しています。
さあ、放流開始!
完璧なリリースです。
海に帰ってきたオコゼたちが気持ちよさげに泳いでいます。
他の二カ所でも無事に稚魚とお別れし、オコゼの放流は終了しました。
漁協へと戻る途中、長島大橋の下を潜り抜けました。
船上から仰ぎ見る青い空に青い橋。秋晴れが美しい最高の景色です。
橋を抜けて少し進むと、沖出し中の漁師さんたちの船を発見しました。
沖出しとは、カキ養殖における非常に重要な工程の一つです。
昨年の冬から育成し今年出荷するために残しておいた筏や、今年の春に種付けして稚貝を吊るした筏を、穏やかな湾の中から餌の豊富な沖へと移動させることを言います。
毎年9月から10月にかけて襲来する最後の台風に注意しつつ、慎重に時期を決めて行います。
筏を沖へと移動させるために、大きな船が数隻同時に動くので、虫明のカキ養殖にとっては一大イベントとも言えます。
というわけで、漁師さんたちに協力してもらい、春に種付けしたカキの稚貝の育成具合をチェック。
半年足らずでこんなにも大きく成長していました!
稚貝たちは餌が豊富な海域へ沖出しされることでさらに大きくなり、どんどん身を肥やしていきます。
冬にはプリプリの身になったカキと再会できることでしょう。
もう一か月も経てば、今シーズンのカキの生産、出荷が始まります。
どうぞお楽しみに!