邑久町漁協職員ブログ

岡山県瀬戸内市邑久町虫明にある邑久町漁協のブログです。

12/13 邑久町の垂下式カキ漁業がMSC認証を取得しました

邑久町の垂下式カキ漁業がMSC認証を取得しました。

 

MSC認証とは、持続可能で適切に管理され、環境に配慮した漁業を認証する制度です。

・資源の持続可能性

・漁業が生態系に与える影響

・漁業の管理システム

この三つの原則に則り、協議し審査されます。

 

MSC認証の水産物は、どこで、誰が獲ったものかわかるようになっているため、食の安心を保証してくれます。

また、MSC認証の商品を選ぶことで、ルールと環境を守った漁業を応援することになり、世界の海に生きる色々な生物や人の暮らしを守ることにも繋がります。

 

今回の認証の対象となるのは、邑久町の垂下式カキ漁業で、岡山県産の種ガキを使用したものです。

これまでにMSC認証を取得したカキ漁業は地まき式によるもので、垂下式のカキ生産でのMSC認証は世界で初めてのことになります。

 

 

11/29 漁協直売所からのお知らせ

今年も11月23日(土)より殻付きかきの販売を始めましたので、今回は邑久町漁協の直売所の紹介をさせていただきます。

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場所は岡山ブルーライン沿いの『道の駅 黒井山(くろいさん)グリーンパーク』内にあります。

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道の駅の一番右にある店舗が漁協直売所です。

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この牡蠣の旗を目印にお越しください。

 

さて今年の販売商品は

 『殻付き牡蠣』

  ・一斗缶8㎏入り(約60~70個) 7,500円

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  ・半缶4㎏入り(約30~35個) 3,900円

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  ・バラ売り2㎏入り(約15~18個) 1,800円

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 『むき身・佃煮』

  ・むき身(生食用)250g 500円

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  ・カキ佃煮130g 700円

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(注)

・料金はすべて税込価格です。

・殻付き牡蠣の個数は重さにより多少変動します。

・むき身は必ず記載の消費期限内にお召し上がりください。

 

住所:岡山県瀬戸内市邑久町虫明5165-196

岡山市内からはブルーライン虫明インターから東へ車で約3分(約2㎞)

・大阪、神戸方面からはブルーライン備前インター(片上大橋付近)から西へ車で約7分(約5㎞)

 

営業時間:8時30分~17時(牡蠣が売り切れの場合変更あり)

 定休日:毎週火曜日

電話番号:0869-25-1010

 

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年末が近くにつれ混雑が予想されます。

売り切れる場合もありますので、ぜひお早めにお求めください。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

 

11/6 2019年邑久町漁協かき祭り中止のお知らせ

平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

邑久町漁協かき祭りについてのお知らせです。

 

11月23日(土)に予定しておりました邑久町漁協かき祭りの開催を、諸般の事情により中止とさせていただきます。

楽しみにされていた皆様、関係者の皆様には多大なご迷惑をおかけいたしますことを心よりお詫び申し上げます。

 

なお、殻付きかきの販売は予定通り11月23日(土)より開始いたします。

何卒ご理解の程、宜しくお願い致します。

10/26 牡蠣供養&10/31かき初水揚げ

10月26日、牡蠣の操業開始を目前に、牡蠣供養を行いました。

牡蠣供養は牡蠣に感謝するとともに、今年度の牡蠣養殖の安全と豊漁を祈願するためのものです。

牛窓神社の神主様にご祈祷頂き、組合長と代表者が玉串をささげ、全員でお祈りしました。

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これが行われると、ついに牡蠣のシーズンの開始だ!という感じがします。

 

そして昨日、10月31日(木)より、かきの水揚げが始まりました。

今年度は台風の襲来により、筏の沖出しが例年より遅れましたが、その後は晴天が続き、遅れを取り戻すことが出来ました。

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今年度も美味しいかきを皆さまの元へお届け出来るよう、組合員、職員一同頑張って参ります!

10/29 玉津海底耕運

10月29日(火)に玉津地区の漁師さんによる海底耕運が行われました。

海底耕運とは、大きなクワの先に似た器具を取り付けた漁船で、海底を耕すことを言います。

こちらが海底を耕す器具です。

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これを漁船のクレーンへ括り付けて、海底に沈めます。

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そして器具を沈めた状態で耕運範囲内を漁船で進んでいくと……。

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このように、海底に溜まっていたロープなどのゴミが器具に引っかかり、引き揚げられます。

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引き揚げた海底ゴミは回収して、分別し、廃棄しました。

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海底耕運にはゴミを回収するだけではなく、海底を耕すことによって、水質、底質を改善する狙いがあります。

海底の堆積物を攪拌し、酸素を供給することで、生物の住みやすい環境を整え、豊かな海を守っています。

10/19 アマモ種蒔き

今日は6月に採取したアマモの種を蒔きます。

前回と同様に、おかやまコープ組合員さん、JA全農岡山と県水産課の職員の皆さんで行いました。

前回は海で採取したアマモを袋に詰めて、筏に吊ったところまで行いました。

今回はその袋を回収してきて、その中からアマモの種の不純物を分けて、海に種を蒔く作業です。

 

まずは簡単な説明から。

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使用するのはプラスチックの箱とザル、そして回収したアマモの袋です。

箱とザルを重ねて、その中に中身を入れます、

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6月に採取したアマモが四ケ月でこの様な状態に、

この中にアマモの種が隠れています。

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ポンプから汲み上げた海水を箱の中に入れ、手でよく揉みほぐし、ザルの目から種を落とします。

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ザルを外して泥水を捨て、アマモの種を残します。

この作業を繰り返すと

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このように透き通った海水の中に種が残ります。

 

それでは作業スタートです!

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今日も漁師の方々がポンプ付きの船とともに参加してもらっているので、数班に別れて作業します。

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子供たちも漁師さんと協力して、または親子で仲良くアマモの種を取り分けています。

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おっと、気づけばご近所のワンちゃんも参加?手伝ってくれました。

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これで50袋分の種が集まりました!

ちなみに、拡大してみるとこんな感じです。

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合計9.4キロ!皆さん、お疲れさまでした。

 

みんなで取った種は漁協から船で東に進んだ、長島の北東付近に蒔きます。

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ここがその地点です、さあ遂に種蒔き職人の登場です!!

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まずは素手で、豪快かつ鮮やかに!!

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そして最後は箱ごと一気に!!

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以上で本日の作業終了です。

 

それでは恒例の記念撮影で本日はお別れです。

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最後に里海米のPR写真も。

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9/20 オコゼ放流&筏沖出し

前回の7月9日のヨシエビ放流に続き、今回は9月20日に行ったオコゼ放流の報告です。

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今回のオコゼの稚魚の育成場は瀬戸内市牛窓町鹿忍、西脇海水浴場の隣にある水産研究所。

お天気も良く、絶好の放流日和となりました。

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さあ、研究所の生産棟に突撃取材スタートです!

秘密の水槽を覗いてみると……。

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そこには大量のオコゼの稚魚が!

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水槽から稚魚を掬い上げ、ビニール袋へと移ってもらいます。

稚魚を育成してくださった水産研究所の職員さんたちがお別れのエアーを注入。

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放流までの間、オコゼさんたちは酸素たっぷりの袋の中で待機してもらいます。

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合計8袋を漁協の軽トラに積み込んで虫明に戻ります。

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漁協に戻ると、袋を船に移して放流場所へ出発!

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今回は居合わせた笑顔の素敵な漁師さんたちが、オコゼさんたちの新たな旅立ちを見送ってくれました。

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この日は8袋のオコゼを三カ所に放流します。

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こちらが目的地の一つである木島です。

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上の写真の通り、木島の岸周辺は岩場が多く存在します。

岩場周辺はオコゼの稚魚にとっては隠れ場所が多く、安全に成長しやすいため、放流地点として非常に適しています。

さあ、放流開始!

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完璧なリリースです。

海に帰ってきたオコゼたちが気持ちよさげに泳いでいます。

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他の二カ所でも無事に稚魚とお別れし、オコゼの放流は終了しました。

漁協へと戻る途中、長島大橋の下を潜り抜けました。

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船上から仰ぎ見る青い空に青い橋。秋晴れが美しい最高の景色です。



橋を抜けて少し進むと、沖出し中の漁師さんたちの船を発見しました。

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 沖出しとは、カキ養殖における非常に重要な工程の一つです。

昨年の冬から育成し今年出荷するために残しておいた筏や、今年の春に種付けして稚貝を吊るした筏を、穏やかな湾の中から餌の豊富な沖へと移動させることを言います。

毎年9月から10月にかけて襲来する最後の台風に注意しつつ、慎重に時期を決めて行います。

筏を沖へと移動させるために、大きな船が数隻同時に動くので、虫明のカキ養殖にとっては一大イベントとも言えます。

 

というわけで、漁師さんたちに協力してもらい、春に種付けしたカキの稚貝の育成具合をチェック。

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半年足らずでこんなにも大きく成長していました!

稚貝たちは餌が豊富な海域へ沖出しされることでさらに大きくなり、どんどん身を肥やしていきます。

冬にはプリプリの身になったカキと再会できることでしょう。

もう一か月も経てば、今シーズンのカキの生産、出荷が始まります。

どうぞお楽しみに!