邑久町漁協職員ブログ

岡山県瀬戸内市邑久町虫明にある邑久町漁協のブログです。

8/28 職員坪網漁水揚げ体験

8月28日(土)5:00 漁協前より出港。

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昨年11月より漁協で働く私は、朝市で水揚される魚は見ていましたが、実際の漁は体験したことがなく、野崎さんの船にて今回体験させていただきました。

 

定置網を張っている漁場に行く道中、スナメリに遭遇することができました。

あわてて撮影!!

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自然の中で見るスナメリは初めて。

 

漁協を出てから、沖を船で進むこと約15分から20分くらいのところの浅瀬に漁場があります。

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網が多角的に仕掛けており、多角形状の網から逃げ出す魚を、多角的に屈曲した角々にある網に魚がかかる仕掛けになっています。(上記図参照)

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現在は、魚の入った網には多くの魚は入っておらず、一人で上げることができるくらいの魚しか入っていません。

かつては、一人で網を上げることができないほど多くの魚が網に入っていたそうです、

海の環境が変わり、海から魚が減っていることをまのあたりにしました。

今回の体験から漁師の方が採られた魚が、どのように市場に流れていくのかを理解できました。

8/20 珍しいお客様

8月20日(金)長雨が続く中、漁協の玄関先に珍しいお客様がいらっしゃいました。

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夏の風物詩、カブトムシ!

しかもこのカブトムシ、よく見ると赤っぽいです。

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事務所にお招きして、冷蔵庫にあったゼリーでおもてなし。

カブトムシに詳しい参事曰く、「カブトムシには黒、茶、赤がいて赤は珍しい」とのこと。

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それにしても見れば見るほどに惚れ惚れする角です。

悪天候で気が滅入りそうな中、童心に帰った一日でした。

7/7 クルマエビ放流

7月7日(水)本日は稚エビ放流を行いました。

今回お世話になった育成場は倉敷にある大畠中間育成場です。

片道約60㎞、高速道路を使って往復しました。

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こちらが漁協に戻ってきた直後の様子。

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エビの大きさは40㎜ほど。

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小雨の降る中、船に乗せ換え出航です。

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こちらが一か所目の放流地点。

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かき種を吊った筏がある穏やかな海域です。

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ここでは一箱分を放流。

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海へと元気に飛び出していきました。

 別れを惜しむ間もなく二か所目の放流地点へ。

ここは筏だけでなく、牡蠣の育成をコントロールする抑制棚が設置されています。

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写真の左側にたくさんの棒が立っているのが見えるでしょうか?

こちらが抑制棚の一種で、竹を使って作られています。

竹を使った抑制棚は古くからあり、虫明近辺では『棒立て』と呼ばれています。

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この棒立ての近くで稚エビを放します。

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続いて二箱目

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今回は約67,000尾を放流しました。

7/1ガザミ放流

7月1日(木)本年度二度目のガザミの放流を行いました。

 毎回お世話になっている水産研究所で稚ガニを受け取ります。

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今回放流する稚ガニはこんな感じ。

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前回と比べると少々サイズは小さめ。

酸素たっぷりの袋の中でぷかぷかしています。

これを軽トラに載せ、虫明まで戻り……。

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一か所目の放流地点は波の穏やかな浅瀬です。

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袋の口を開けて、いってらっしゃい。

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旅立ちを見送るベテラン職員の背中がなんとも言えません。

 

続いて二か所目の放流地点。

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波は穏やかですが水深は深め。

こちらでは一思いに

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いってらっしゃーい!

 

今回放流した稚ガニは約50,000尾、大きさは約5㎜でした。

6/24 裳掛小学校かき種付け体験

6月24日(木)この日は裳掛小学校の五・六年生のかき種付け体験がありました。

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二年に一度行われるこの体験学習。例年は漁協の市場で行っていますが、今回は漁師さんの協力の元、洋上で行うことになりました。

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救命胴衣を着用し、組合の船に乗り込み出航です。

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天気は快晴、波も穏やか。

程なくして最初の目的地、かき種を吊るしている筏に到着。

ロープを引き揚げてみると……

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出てきたのはかき種がびっしりと付着したホタテ貝。

生徒さんたちの興味深々な眼差しに、参事の解説にも自然と熱が入ります。

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 かきの育成、虫明の海についての話をしている内に、漁師さんたちの待つ大きな船へと到着。

今の時期は海上での作業が長時間続くため、船には日除けの屋根が張ってあります。

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こちらがかきの種が付着したホタテ貝。

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これをロープのヨリの間に挟んでいくのがかきの種付け作業です。

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漁師さんの手元にご注目、こんな感じ。

説明を終えて作業開始です。

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皆さん非常に手際がよく、一時間ほどで作業が終わりました。

後片付けまで完璧です。

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新品だった手袋も、気付けばあっという間に真っ黒になっていました。

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かき種を挟んだロープはそのまま筏へを吊り下げられました。

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こうするとホタテ貝に付着したかきの種が成長して大きくなり、冬には旬を迎えます。

ご協力くださった漁師さんたち、本当にありがとうございました。

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種付けしたかきが立派に育つことを祈りつつ……

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皆さん、大変お疲れさまでした。

有意義な時間になったならば幸いです。

6/14 ガザミ放流

6月14日(月)、恒例のガザミ放流を行いました。

こちらが今回放流するガザミの稚ガニです。

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大きさは1.7cmほど。約14,000尾います。

昨年同様、瀬戸内市邑久町尻海にある養殖場で受け取りました。

こちらを軽トラに乗せ

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覆いをしっかりかぶせ、虫明まで戻ります。

こちらが今回の放流地点。

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天気は快晴。海は前日の雨の影響で若干濁っていました。稚ガニを放流するにはもってこいです。

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ベテラン職員の手によるリリース。

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虫明ではお盆を過ぎてからガザミ漁が解禁となります。

大きく育ったガザミたちと再会できることを祈りつつ、今回の放流を終えました。

6/12 アマモ種取り

2021年6月12日(土)、毎年恒例のアマモ種取を行いました。

昨年同様、社会情勢を考慮しておかやまコープの関係者の方三名と漁師さん一名の協力のもと、少人数で取り組みました。

出航前の一枚。

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(全員似たような格好になっちゃってますね)

 

天気はあいにくの曇り空、風も少々吹いていました。

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バビューンと船を走らせ、10分程でアマモが流れ着いている筏に到着です。

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水面に浮かぶ大量の流れアマモ。これを棒を使って掻き出したり、素手で鷲掴みしたりして採取していきます。

 

よいしょー

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どっこいしょー

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小雨が降ってもえんやこらー

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……そんな感じで25袋ほどのアマモが集まりました。

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この前日に漁師さんが集めてくださったアマモも合わせて、50袋!

袋詰めしたアマモを筏につるし、しばらくの間放置します。

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こうすることで約四か月後にはアマモの種を採取できます。

種まきは10月頃の予定です。たくさんの種が取れますように。

皆さん、大変お疲れさまでした。

 

 

昨年のアマモ種取りの様子は下記からご覧ください。

jfoku.hatenablog.com