7月1日に半天然式牡蠣種苗生産システムの勉強をするために、職員数名で日生漁協にお邪魔しました。
このシステムは、年によって変動しやすい海での種採り(牡蠣の幼生をホタテの盤に付着させる作業)を、陸上にて人工授精した幼生を使って確実に付着させる、というものです。
昨今の異常気象により種採りの不安定化が著しく、安定した種採りは、かき養殖の一つの課題となっています。
この半天然式牡蠣種苗生産システムは、種採りを確実なものにする近未来のシステムとして注目されています。
……なんて堅っ苦しい話はさておき、ともかく実践あるのみ。
まずは親牡蠣の表面を傷つけてオスとメスの判別をしたのち、精子と卵子を取り出します。
実際の作業の様子がこちら。
受精が成功しているかどうかを顕微鏡で確認しました。
一通りの作業を終えると、今度は頭島にて、筏に特殊なシートをとりつけてプールを設置するデモンストレーションです。
このシートは海水中の有害な物質はシャットアウトしますが、かきの幼生の栄養となるプランクトン等は通過させるという優れものです。
このシートで作られたプールに受精卵を入れ、幼生まで大きくしたのち、ホタテ盤を入れ着床させます。
またプールの中の水温を一定に保つためのエアーも取り付けました。
この動力は太陽光パネルでまかなっています。
今回のデモンストレーションは以上で終了です。
久しぶりに牡蠣を見たら……食べたくなっちゃいました。
店長